ネイティブスピーカーになれる英語勉強法 | 英語革命 著者:大山泰生(おおやまたいせい)
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ネイティブスピーカーになるための英語革命[第2版]
―いつでも、どこでも、だれでもネイティブスピーカーになるための勉強法− 

著者: 大山泰生(おおやまたいせい)

第2版では、学習編をさらに加筆しております。

第1 はじめに
第2 なぜネイティブスピーカーのようになれないのか
 落とし穴(罠)にはまる理由

第3 言語に関する理論
 1 英語だけのネットワークを作る
 2 ネットワークとイメージを結合させ、瞬間的にイメージができるようにする
 3 言葉をつかさどる場所と考える場所

第4 具体的な勉強法

第1 はじめに

  1. 私は、現在52歳ですが、40歳になってから本格的に英会話を勉強しました。
1週間程度の海外旅行などは何度か行ったことはありますが、海外で長期間滞在した経験もありません。
また、私は、弁護士ですが仕事で英語を使うこともまったくありません。
従って、日本で英語の勉強をしている学生や社会人と同様の条件で英語を勉強しているといえます。
また、月に1、2度英会話教室に行く以外は、まったくの独学です。

動機はごく単純で、学生時代に語学を勉強したかったことと通常語学の勉強では遅すぎるといわれている中年でもあるレベルまで到達できることを試したかったからです。

この本の目的は、ネイティブスピーカーになることであり、TOFLEやTOEIC、受験で高得点を取ることを目的としていません。

  2. 私が以前から疑問に思っていたのは、何故、日本人は、英語をネイティブスピーカー(英語を母国語として話す人)のように話すことができないかということです。

10年間も学校で英語を勉強してもまともに話せる日本人は、ほとんどいません。
海外に3年、5年と滞在している人でも、英語のテレビ番組、ニュース、映画を理解することができません。
この疑問を自分自身で解決してみたいと思い立ち、私は、約12年ほど英語を勉強してきました。12年といってもハードな仕事をしながらですので、1日の時間は、多くても2時間程度です。まったく勉強しないときも12年の間で半分ほどありました。

  3.

現在自己採点でCNNやBBCなどは、内容によって、60ないし80パーセント、映画は、ナチュラルで聞き取りにくいので50ないし70パーセントですが、ストーリーは映像があるのでほぼわかります。英字新聞は辞書なしでおおよその意味を理解できる程度になりました。といってもネイティブスピーカーと同じかと言われれば、YESとは答えられません。でも、ボキャブラリーが増えれば、ネイティブスピーカーに近づきますので、あとは時間の問題ではないかと思っています。

私の提案する方法に従えば、日本にいても、誰でも、年齢に関係なくネイティブスピーカーになることは可能だと考えています。問題は、方法なのです。

従来の方法(私が提案している以外の方法)では、絶対に越えられない大きな壁が立ちふさがっています。
しかし、この壁は目に見えませんので、壁があることすら意識できていないと言っていいでしょう。この壁が何か、また、この壁を乗り越えるためには、どうしたらよいかを考えたのが「英語革命」です。

簡単に言うと、私たちが日本語で会話をするとき、言葉というものを意識せずに話しています。また、テレビでニュースを聞いたときには、瞬時に頭の中にイメージを作っています。そこには文法、発音、文字といったものはまったく関わっていません。あるのは音とイメージだけといってもいいでしょう。そこで、これと同様のことを英語で実現できないかを追求してみたのです。

 

第2 なぜネイティブスピーカーのようになれないのか

 落とし穴(罠)にはまる理由

  1. なぜ、落とし穴にはまるかを考えてみます。
従来行ってきた勉強は、もっぱら、黙読です。英語の文章を文字で読んでそれを日本語に翻訳する作業をしていました。
その際、日本語と英語を結びつけたものや英和辞典を使って日本語に訳す。また、文法を駆使して、たとえば、have toが出てきたらmustと置き換え、be able to と出てきたらcanと置き換え、unlessと出てきたら、if notと置き換えるなど行い、関係代名詞が出てきたら、前にさかのぼって訳すなどの作業をしていました。そして、ヒアリングやスピーキングをほとんどしないうちにこの悪いくせがこびりついてしまうのです。

  2. 大人になってから英語を勉強しようとすると、当然、赤ちゃんが経験するように、イメージと英語を直接結びつける作業ができませんので、必然的に、意味を知るために、英和辞典を使って日本語と英語を対応させて意味を知ろうとします。
この延長線として、日本語と英語のごちゃ混ぜのネットワークを作ってしまうのです。
ここに、全ての人が落とし穴にはまってしまう最大の理由があります。
自然に自動的に何も意識することなくはまります。
意味を知ろうとすると、それ以外の方法はありません。従って、間違いなくはまりこむのです。
このように英和辞典を使って語彙を増やそうと努力すればするほど、この落とし穴にはまり、ますます、出られなくなってしまうのです。努力したぶんだけ、悪くなっていきます。そして、この悪い癖が頑固に出来上がってしまうのです。いったんこのように悪い癖ができてしまうと、簡単には抜け出せなくなってしまうのです。

  3. さらに、文法を勉強することがこの悪い癖をつけることに追い討ちをかけます。文法というのは、英会話をするときにたとえば、I tookと言う時に、take, took, takenと考えてから、I tookというというプロセスを取ります。
また、私の場合は、常にjune,とjulyをならべなければ、意味が分かりませんでした。このプロセスと取らざるを得ないことになります。
また、関係代名詞などでは、後ろから訳す癖がついてしまっているのです。
このように、言葉に余計な説明がついているのです。
このような悪いくせは、たった1つでも癖を直すのに大変なのですからこれまでついた癖を全部を直すにはものすごく大変なことです。

  4. このような悪い癖がついてしまうと、英和辞典を使うことを止め、英英辞典を使って、文法をしないようにしても、簡単にはこの癖がとれません。

  5. 日本の英語教育では、スピーキングやヒアリングをせず、黙読だけをしています。これは、考える場所で、英語を読むという作業をしているのです。
英語を読むという作業は、英語を研究していることであり、英語と日本語を結びつけて翻訳作業をしているのです。
日本人が英語を勉強しているのは、この翻訳作業をしているのであって、言葉としての英語を習得しているのではありません。ネイティブスピーカーになるためには、言葉をつかさどる場所に、瞬時にイメージができるようにしなければならないのですが、そうなっていません。

  6. このように考えていくと、次元のことなる3重、4重、5重くらいの意味で重層的に問題となっていることをクリアーしないとネイティブスピーカーのような状態に到達しないので、われわれが従来の方法で行っている限り、絶対にネイティブスピーカーに到達できないのです。

  7.

ネイティブスピーカーの場合は、最初は、ヒアリングから入りますし、最初からイメージと直結するので、このような罠にはまらないのです。


第3 言語に関する理論

これまで、さまざまな人が、ネイティブスピーカーになるための方法を探究してきていますが、明確にその方法を提示できませんでした。その理由は、言語の構造が分からなかったことにあると思います。いわゆるブラックボックスがあると言われています。これが分からないから、ネイティブスピーカーになるための方法が確立できなかったのだと思います。私は、以下の理論を提唱します。


 

1 英語だけのネットワークを作る

英英辞典を使うことによって、これまでのように日本語と英語をくっつけることをやめ、英語だけの独自のネットワークを作ることが必要です。
すなわち、これまでは私達日本人がもっている日本語のネットワークに英単語を結び付けていたことをやめ、英語だけのネットワークを作ることが必要なのだと考えました。
これができないとネイティブスピーカーのようになれないのです。

図にするとこのようになります。

英語革命1図

私たち日本人は、すべて日本語のネットワークを持っています。
上図のように、これまでは日本語のネットワークに英語をくっつけて覚えていました。
日本語と英語を切り離し、日本語とくっつけない英語だけのネットワークを作らなければなりません。
これを実現するために、英和辞典の使用をやめ、英英辞典を使うようにするのです。

2 ネットワークとイメージを結合させ、瞬間的にイメージができるようにする

私は、われわれ日本人が日本語を話すときのことを考えました。
私たちは、日本語を聞いたときに、日本語を瞬時にイメージ化し、映像にします。
したがって、英語の場合もそのようにしなければならないのではないか。
言葉というのは、ある言語のフィルター(言葉のネットワーク)を通して映像化するのではないか。

英語革命2図

このように、私たちが日本語を聞いたときには、日本語の言葉が日本語の言葉のネットワークを通り抜けて、一定の映像としてのイメージを作るのです。もちろん、英語を聞いたときには、この日本語の言葉のネットワークを通しても何も映像は映りません。
したがって、私たちが英語を勉強する時も、英語のネットワークを通じて、イメージが瞬間的に思い浮かぶようにする必要があります。

私たちが従来作ってきたものを説明すると、次のようになります。

英語革命3図

このように、日本語のネットワークに英語の単語をくっつけていたのです。このようになっているときには、映像は映りません。ときどきうまくいくと一部の単語がヒットして映像ができる場合があります。しかし、それだけでは全部が映像としてのイメージになりません。


英語革命4図

上記4図で明らかなように、私たちの日本語で持っている「愛する」という言葉と英語の「love」は、その持っている概念が異なり、ピッタリと重なり合いません。
たとえば、英語のloveは、車や服などについても「好き」という意味で使いますが、日本語では、車を愛しているという言い方はしません。
日本語と英語とでは、概念がまったく異なり、使い方も違うので、そもそも、これを1対1で対応させることに最初から無理があるのです。

3 言葉をつかさどる場所と考える場所

私たちは、本来言葉をつかさどる場所でないところで英語を勉強してきたのではないか。
すなわち、言葉を話したり、聞いたりするのとは別のところを使っていたのではないだろうかということです。

ネイティブスピーカーのようになった人は、はじめからこの言葉をつかさどる場所に英語のネットワークを作ることに成功したのに対し、できない人は、それ以外の場所すなわち「考える場所」で英語を覚えようとしているのではないでしょうか。
また、同じく日本語と切り離して純粋に英語だけの言葉のネットワークを作るにしても、勉強する場所、ものを考える場所で英語を学んでしまっては、私が求めているような、瞬時にイメージを作り上げることはできないのではないかと考えました。
ものを考える場所が理性的な場所だとすると、言葉をつかさどる場所は、もっと感覚的な場所で、むしろ無意識的に近い領域であるように思えます。
なぜなら、私たちが日本語で話しているときは、日本語を意識せずに話をしていますし、日本の言葉を聴いた瞬間にイメージを作り上げるからです。

4 従来の方法で作ってきたものを図にすると次のようになります。

英語革命5図

5 これまで、どのように英語を話したり、聞いたり、読んだりしていたかを考えてみます。
   これまで行ってきたことを図にすると次のようになります。

英語革命6A図

英語革命6B図

英語を話すときは先ほどの考える場所で、まず英作文をして、そのあとで、文法的に正しいか確認しながら英語に翻訳して、その後にその英文を発音するという作業をするのです。
英語を聞くときも、この考える場所で辞書を引いて単語の意味を調べて先に行ったり後に戻ったりして、英語の文章を日本語に翻訳する作業をしていたのです。

また、英語の小さなネットワークがあります。
例えば、I. love you. I have a pen. などです。
こればイメージすることができます。

6 以上のようなことを総合するとつぎのような図になります。

従来の悪い例は、次のようになります。

英語革命7図
  
このように常にものごとを考えたり理解する場所を通って翻訳作業が行われます。しかも、単語ごとの1対1の対応です。これでは、スピードが遅すぎてついていけません。

これから作るよい例が次のようになります。
   
英語革命8図


7 これまでの説明でお分かりだと思いますが、私たちは、誤った方法で英語を勉強していたので、ネイティブスピーカーになれなかったのです。

ボキャブラリーを増やすにしてもこれは、日本語と英語を対応させて増やすのではなく、文章の中で増やすべきです。
さらに、増やすときでも英英辞典を使って増やすべきであってこれも単語だけ覚えることはすべきでありません。
これもやり方を間違えると、害毒になります。

文法は正しい英語を話すために必要です。
たとえば、仮定法など辞書ではわかりません。
しかし、日本人がそうしているように、これは、ある程度ヒアリングやスピーキングができるようになったあとで、学ぶべきであって、早い段階でやると害毒になります。
もし、その前に学ぶと取り返しのつかない悪い癖がつきます。
また、もし、文法を学ぶにしても英文の中で学べばよいのであって、独立して文法だけ学ぶのは賛成できません。
私たち日本人でも、文法を習った後でも、文法を意識して話してはいません。

第4 具体的な勉強法

私は、自分自身が英語の勉強をする中で、以上の理論を考えました。
「英語革命」でどのような過程からこの理論が考えられたか、また、この理論をもっと詳しく説明してあります。
さらに、以上の理論をふまえた上で「英語革命」ではネイティブスピーカーになるための具体的な勉強法を説明してあります。

私は、シュリーマンの方法を参考にしてアレンジしました。シュリーマンは、十数ヶ国語の言語を話すことができた語学の天才です。
しかし、この方法をそのまま真似すると、絶対に失敗します。
シュリーマンの方法を私達ができるようにアレンジしました。
私は、マイナスからスタートして毎日2時間くらいで約4〜5年かかりました。
悪いくせがついている人は、それくらいかかるでしょうが、悪いくせがついていない人は、2、3年でできると思います。
興味がある人は是非購入して読んでください。


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